愛犬の散歩の時のマナー

愛犬との散歩は、健康促進やリフレッシュのためだけでなく、飼い主さんと愛犬との絆を深める大切なひとときです。しかし、公共の場を歩く以上、周囲の人々や他の動物、そして環境への配慮も欠かせません。散歩中のマナーを守ることで、愛犬との時間がさらに心地よく、周囲との調和も保つことができます。

そこで今回は、愛犬と散歩を行う際に知っておきたい基本的なマナーから特に注意が必要なこと、散歩時に必要なアイテムまでのさまざまな情報をお伝えしたいと思います。

目次

散歩時の基本的なマナー

愛犬と散歩する際には、飼い主さんとして守るべきマナーがいくつかあります。これらのマナーを守ることで、愛犬と周囲の人々が快適に過ごせるようになります。以下は、その基本的なマナーと注意点になります。

リードをつける

散歩中は必ずリードを装着することが求められます。リードなしで散歩させることは、他の人や動物に対して危険を及ぼす可能性があり、法律で禁止されている場合もあります。

飼い主の近くを歩かせる

愛犬は飼い主の近くを歩かせるようにし、飛び出しや事故を防ぎます。特に車道に近い場所では、愛犬が急に飛び出さないように注意が必要です。

排泄物の処理

散歩中に愛犬が排泄した場合は、必ずその場で処理しなければなりません。うんちはビニール袋に入れて持ち帰り、尿は水で流すなどして周囲を清潔に保つことが重要です。

吠えさせないための工夫

他の犬や人に吠えることは近所迷惑になるため、事前にしつけを行い、吠えないように工夫する必要があります。おやつを使って気をそらす方法も効果的です。

マーキング行為の防止

散歩中のマーキングはマナー違反とされており、特に公共の場では避けるべきです。マーキング癖がある場合は、おむつやマナーベルトを使用することも考慮しましょう。

周囲への配慮

散歩中は他の歩行者や犬とのすれ違い時に配慮が必要です。すれ違う際には自分を間に挟むようにし、相手が怖がっていないか確認することが大切です。

これらの基本的なマナーを守ることで、愛犬との散歩がより楽しく、安全なものになります。

散歩に関するしつけ

愛犬の散歩に関するしつけは、犬と飼い主の関係を深めるだけでなく、周囲の人々や他の犬とのトラブルを避けるためにも重要です。以下は、散歩時のしつけのポイントになります。是非、参考にしてください。

リーダーウォークを実践する

リーダーウォークは、犬が飼い主のそばを歩くことを教える基本的なトレーニングです。まず、飼い主の左側に犬をつけるようにし、左手にリード、右手におやつを持ちます。おやつを見せながら犬を誘導し、「ツケ」と声をかけて歩きます。犬が飼い主のペースに合わせて歩けるようになったら、褒めておやつを与えます。

アイコンタクトの訓練を行う

散歩中に犬が飼い主にアイコンタクトを取ることは、信頼関係の証です。犬が視線を合わせたら褒めることで、より集中させることができます。

周囲への配慮を怠らない

散歩中は他の人や犬とのすれ違い時に注意が必要です。犬が興奮して飛びつこうとする場合は、一旦無視して落ち着くのを待ち、その後褒めてあげることで「興奮すると飼い主は嬉しくない」と学ばせます。

マーキング行為を防止する

散歩中のマーキング行為はマナー違反とされるため、特に公共の場では避けるべきです。去勢手術やマナーベルトの使用も効果的です。詳しくは次の項でお話をいたします。

トレーニング環境を整備する

散歩トレーニングは静かな場所で行うことが理想です。周囲に気が散る要素が少ない環境で練習することで、犬が集中しやすくなります。

これらの方法を組み合わせて実践することで、愛犬との散歩がより楽しく、安全なものになります。また、根気よく続けることが大切です。しつけに関してのブログは、「愛犬のしつけ~基本的なしつけと注意点」もご覧ください。

マーキングをさせない方法

愛犬のマーキング行為を防ぐためには、いくつかの具体的なやり方とトレーニングがあります。以下は、その主な方法についてピックアップしましたので、愛犬のマーキングが気になる方は、参考にしてください

縄張り意識を理解する

犬は自分の縄張りを主張するためにマーキングを行います。このため、まずは犬がどのような状況でマーキングをするのかを観察し、環境を整えることが重要です。特に新しい家具や他の動物がいる場合、犬は不安を感じてマーキングすることがあります。

ストレス要因を取り除く

犬がマーキングをする原因の一つにストレスがあります。新しい家族や他の犬の存在、騒音などがストレスの原因となることがあります。これらの要因を取り除くことで、マーキング行動を減少させることができます。

テリトリーを狭める

家の中で犬が自由に動き回れる範囲を制限することで、マーキングの頻度を減らすことができます。特定の部屋だけに犬を入れるようにし、その部屋以外ではマーキングできないようにします。

ハウストレーニングを行う

犬用のケージやサークルを用意し、そこが安心できる場所であると認識させることで、マーキング行動を抑える効果があります。ハウスで過ごす時間を増やし、そこでトイレができるようにしつけることが大切です。

決まったトイレの場所を設定する

トイレシートをあちこちに置くのは逆効果です。犬が特定の場所で排泄することを学ぶためには、決まった場所にトイレシートを置き、そこで排泄できたら褒めることが重要になってきます。

去勢手術を検討する

オス犬の場合、去勢手術によってマーキング行動が減少することがあります。研究によると、去勢手術を受けたオス犬の約80%がマーキング行動が減少したと報告されています。手術を行うことで、ホルモンの影響を軽減し、マーキングの衝動を抑えることができます。特に発情期によるマーキングが多い場合には有効な対処方法になります。

監視を徹底する

犬がマーキングをしそうな時に目を離さないようにし、マーキングを見つけたらすぐに注意を促し、外に連れ出して正しい行動を促します。マーキングをした後に叱るのは効果がないため、行動を見逃さないことが重要になります。

消臭対策を行う

マーキングした場所の匂いを完全に消すために、酵素クリーナーを使用して徹底的に掃除します。犬は匂いに敏感なため、残った匂いが再度マーキングを促すことがあります。

おむつの使用する

外出時や他人の家に訪問する際にはおむつを使用することで、万が一のマーキングを防ぐことができます。これにより飼い主も安心して外出できます。

これらの対策を組み合わせて実施することで、犬のマーキング行動を効果的に抑えることができます。根気強く取り組むことが大切です。

散歩に必要なアイテム

愛犬との散歩に必要なアイテムは、犬の安全や快適さを確保するために重要です。以下に、基本的な持ち物と便利なアイテムをまとめてみました。是非、参考にしてください。

基本的な持ち物

1.リード

犬を安全に制御するために必須です。スタンダードリード、伸縮性リード、ロングリードなど、犬のサイズや性格に合わせて選びましょう。

2.首輪またはハーネス

リードと犬をつなぐためのアイテムです。ハーネスは引っ張り癖のある犬に適しており、負担が分散されるため安心です。

3.うんち袋

散歩中に犬が排泄した際に必ず持参し、適切に処理するための袋です。エチケット袋やトイレに流せるタイプのものが便利です。

4.水分補給用のペットボトル

散歩中の水分補給用です。犬が喉が渇いたときにすぐに水を与えられるように、持ち歩くことが大切です。

5.給水皿

水を与えるための皿です。折りたたみ式のものを選ぶと、持ち運びが便利です。

便利なアイテム

1.散歩バッグ

必要なアイテムをまとめて持ち運ぶためのバッグです。ウエストポーチやショルダーバッグなど、両手が自由になるタイプが便利です。

2.おやつ

散歩中のしつけやご褒美として持参すると良いでしょう。他の犬に吠える癖がある場合にも、気をそらすために役立ちます。

3.懐中電灯

夜間の散歩時に必要です。犬と飼い主の安全を確保するために、周囲を照らすことができます。

4.迷子札

犬が迷子になった際に役立つため、首輪に取り付けておくことが重要です。

これらのアイテムを準備することで、愛犬との散歩がより安全で快適なものになります。散歩の前に持ち物を確認し、必要なものを忘れずに持っていきましょう。

まとめ

愛犬との散歩は楽しい時間であり、愛犬の健康促進にも欠かせないものですが、周囲の人や環境に対する配慮も忘れずに行うことが大切です。まず、散歩の際にはリードを必ず装着し、公共の場では伸縮リードを短くして他の人や犬との距離を保ちましょう。特に、小さな子どもや犬が苦手な人もいるので、愛犬が飛びついたり近づきすぎたりしないよう、しっかりとコントロールができる状態を保つことがとても大切になってきます。

また、愛犬が排泄をした場合、そのままにせず必ず持参したビニール袋で拾い、自宅に持ち帰るか、指定されたゴミ箱に捨てましょう。また、マーキングも本能的な行動ですが、他人の家の塀や公園の遊具などにさせないよう配慮し、できる限り許可された場所でさせるようにしてください。

散歩中、他の犬や人と出会った場合は距離を保ち、近づきたい場合は相手の許可を取るようにします。友好的に見える犬でも、他の犬が苦手だったり社交的でなかったりする場合があるため、トラブルを避けるためにも、慎重な対応が必要です。また、興奮して吠えやすい犬の場合、トレーニングを重ねて吠えを抑えるようにしましょう。散歩中の吠えは、周りの迷惑にならないよう適切に対応することが大切です。

車や自転車が通る道路や人通りが多い場所では、愛犬を自分の内側に寄せ、飛び出し防止のためリードの長さに注意しながら安全に散歩を行いましょう。さらに、散歩の時間帯やルートも配慮し、人が多い場所や時間帯は避け、できるだけ静かで愛犬がリラックスできるルートを選ぶことで、散歩中のストレスも軽減されます。

これらのマナーを守ることで、飼い主さんと愛犬だけでなく、周囲の人や他の動物にとっても快適な散歩を楽しむことができ、地域の方々との関係も良好に保つことができます。愛犬との楽しい散歩を行うためにも、是非、実践してみてください。

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