犬と暮らすと長生きができる?

犬と一緒に暮らすことが健康に良い影響を与えるというのは、多くの研究によって証明されています。私も家族で転勤を経験した時に犬を飼うことによって、愛犬を通して転勤によるストレスから解放され家族の絆が築けた経験があります。犬を飼っている家庭であれば、家族のコミュニケーションを強くさせる愛犬の力を身をもって経験されていることだと思います。今回は、そんな犬の不思議な力でもある “犬と一緒に暮らすと健康で長生きができる” ことについて、少しお話をさせていただきます。

目次

犬と暮らすと健康になる理由!

犬と暮らすことによって人に健康を与える具体的な理由について、いくつか紹介いたします。

1.運動量が増える

犬を飼うことで、毎日の散歩などの運動が増えます。これは心臓血管系の健康を保ち、体重管理にも役立ちます。毎日30分~1時間程度の散歩は、心肺機能の向上、肥満予防、骨粗鬆症予防などに効果があるでしょう。

2.ストレスの軽減

犬と触れ合うことや一緒に過ごすことで、ストレスホルモンであるコルチゾールのレベルが低下し、リラクゼーション効果が得られます。また、オキシトシンという「幸せホルモン」の分泌も促進されます。オキシトシンは、ストレスを抑制し、気分を落ち着かせる効果があります。

3.社会的なつながりが増える

犬を飼うことによって、他の犬の飼い主と交流する機会が増えます。これにより、社会的な孤立感が減少し、コミュニティとのつながりが深まります。

4.メンタルヘルスの向上

犬と一緒に過ごすことで、うつ症状の軽減や気分の改善が報告されています。犬との関わりがあることで、孤独感が減少し、心の安定感が増すと言われています。

5.免疫機能の向上

犬と触れ合うことで、免疫細胞が活性化されるという研究結果があります。免疫力が高まると、風邪などの感染症にかかりにくくなります。特に子供の頃にアレルギーや喘息のリスクが低下するという研究結果もあります。

6.孤独感や不安感の軽減

犬は、常にそばにいてくれる存在です。犬と触れ合うことで、孤独感や不安感が 和らぎ、心が癒されます。また、犬の世話をすることで、責任感や生きがいを感じるようになります。

犬と一緒に暮らすことで得られる健康効果は、 人によってさまざまです。しかし、多くの場合、犬と一緒に暮らすことで心身の健康に良い影響を与えることは、間違いないように思います。

それよりも何よりも大切なことは、一生涯、愛情を持って育てることができるかどうかということです。犬は人より短い命であることを忘れないでください。最後、天国に旅立つまで、責任を持って育てることが大前提です。

犬と一緒に暮らすと人の寿命が延びる?

犬と一緒に暮らすことで人の寿命が延びるという主張には、いくつかの研究がその関連性を示しています。以下は、寿命が延びるという理由とその具体的な研究結果になります。

研究結果

1.アメリカ心臓協会(AHA)の研究

2013年のAHAの研究によると、犬を飼うことが心臓病患者の生存率を高める可能性があるとされています。犬を飼うことが運動量を増やし、ストレスを軽減し、心血管系の健康を向上させると結論付けています。

2.スウェーデンの研究

2017年に発表されたスウェーデンの大規模な研究では、犬を飼っている人々は心臓病による死亡率が低いことが示されました。この研究は、12年間にわたり約340万人のデータを分析したもので、犬を飼っている人は飼っていない人と比べて心血管疾患のリスクが約23%、全体の死亡リスクが20%低いことがわかりました 。

犬と暮らすことが寿命の延長に寄与するという研究結果は、世界中でさまざまな報告がされています。特に高齢者にとっては、犬との生活が社会的なつながりを強化し、日常的な運動を促進し、精神的なサポートを提供することで、健康状態の改善と寿命の延長に寄与する可能性が高いことが証明されており、その効果が期待されています。

寿命が延びる理由

1.運動量の増加

犬の散歩など日常的な活動が増えることで、定期的な運動が促進されます。これにより、心血管系の健康が保たれ、肥満や糖尿病のリスクも減少します。

2.精神的健康の向上

犬と過ごす時間が増えることで、ストレスが軽減され、うつ症状が和らぐことが知られています。メンタルヘルスの改善は、全体的な健康状態を向上させる重要な要素です。

3.社会的なつながり

犬を飼うことで、他の犬の飼い主や近所の人々との交流が増え、社会的な孤立感が減少します。社会的なサポートがあることで、寿命が延びるとされています。

4.血圧の低下

犬を撫でることや一緒に過ごすことでリラクゼーション効果が得られ、血圧が低下することがあります。これが心臓病のリスクを減少させます。

注意点

犬を飼うことが全ての人にとって適しているわけではありません。アレルギーや生活環境、時間的な制約などを考慮する必要があります。また、犬を飼うことは責任を伴うため、適切なケアと環境が提供できることが前提です。

このように、犬と一緒に暮らすことが健康に多くのポジティブな影響を与えることは多くの研究で示されていますが、個々の状況に応じて考慮することが重要です。

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