老犬の散歩の方法

長年、共に暮らしてきた愛犬が、気付いたら、もう老犬だと言われる歳になっていて、少し寂しい気持ちになったりしています。ほんの十数年前、我が家の家族となった仔犬のころ、朝、散歩をしていると、近くに通う小学生たちから “ムックや!ムックや!” と声をかけられていたことを昨日のことのように思い出します。それは当然のことで、あの時の小学生は、今や立派な成人になっている訳ですから、お互いに年も取るはずです。

老犬を飼っている方なら誰しも、このように感じる時が必ずあるはずてす。だからこそ、今一度、老犬を散歩に連れていくときの注意について見直してみてはいかがでしょうか。そこで、今回は老犬を散歩させる時の注意点とその対処法について、ご紹介させていただきたいと思います。

目次

老犬に散歩は必要?

老犬になると、運動能力が低下したり、病気になりやすくなったりするため、散歩を控えた方がいいと考える人もいるかもしれません。しかし、老犬にとっても散歩は 心身の健康維持のために 非常に重要です。

散歩のメリット

1.運動不足解消

散歩は、老犬の運動不足解消に効果的です。適度な運動は、筋力や体力の維持、肥満予防、糖尿病や関節炎などの生活習慣病の予防に役立ちます。

2.ストレス解消

散歩は、老犬のストレス解消にも効果的です。外の景色を見たり、他の犬と触れ合ったりすることで、気分転換になり、ストレスを解消することができます。

3.認知機能維持

散歩は、老犬の認知機能維持にも効果的です。脳を刺激することで、認知症の予防や進行の抑制に役立ちます。

4.排泄習慣の維持

散歩は、老犬の排泄習慣の維持にも効果的です。規則正しい時間に散歩をすることで、排泄のリズムが整いやすくなります。

5.飼い主とのコミュニケーション

散歩は、飼い主とのコミュニケーションの場にもなります。愛犬と触れ合いながら会話することで、絆を深めることができます。

散歩の注意点

1.体調に合わせて無理のない範囲で行なう

老犬は体調を崩しやすいため、散歩は体調に合わせて無理のない範囲で行いましょう。お出かけ前には、必ず体調の確認を忘れないようにしましょう。

2.短時間で複数回にわけて行なう

長時間の散歩は老犬にとって負担になるため、短時間、複数回に分けて散歩することをお勧めします。今まで、1回の散歩を30分行っていたのであれば、10分を3回に分けて行うようにしましょう。

3.暑さ対策や寒さ対策を忘れずに

暑い日や寒い日には、時間帯や服装に注意し、熱中症や低体温症にならないようにしましょう。夏場の暑い日には早朝や夜間などの涼しい時間帯を選ぶことが大切です。冬場は逆に、日差しのある暖かい時間帯を選びましょう。

4.段差や滑りやすい場所には注意

段差や滑りやすい場所では、転倒しないように注意しましょう。階段や垣根などの段差がある場所では、必ず介助するように心がけてください。また、小型犬の場合は、急な坂道などは抱っこしてあげてください。

5.愛犬の様子をよく観察

散歩中は、愛犬の様子をよく観察しながら行うようにして下さい。疲れた様子があれば公園のベンチなどで休憩を行うようにしてください。散歩の際には、飲み水などの準備も忘れないようにして下さい。

老犬の散歩は、愛犬にとって なくてはならないものです。愛犬の体調や様子を見ながら、無理のない範囲で 散歩を続けてあげましょう。

老犬の散歩に便利なグッズ

老犬の散歩に便利なグッズは、老犬の特性や健康状態に応じて選ぶことが大切です。以下は一般的に販売されている便利グッズになります。

ハーネス

ハーネスは首に負担をかけないため、特に首や背中に問題を抱えている老犬に適しています。ソフトなリードは老犬の快適さを考慮しています。

スリング

歩行困難な老犬や、長距離の散歩に耐えられない犬には、スリングが役立ちます。このグッズを使うことで、老犬が安全かつ快適に散歩を楽しむことができます。

ペットカート

重度の運動障害を抱える老犬には、折りたたみ式のペットカートが役立ちます。これにより、散歩中に安全かつ快適に移動できます。

防寒コート

寒冷地に住んでいる場合や、老犬が体温調節能力を失っている場合は、暖かい衣類が必要です。防寒性の高いコートやジャケットを選びましょう。

水と食事の持ち運び容器

長時間の散歩に備えて、水や食事の持ち運び容器を携帯することが重要です。老犬が水分補給や食事を摂ることができるようにしましょう。

反射材付きハーネス

夜間や暗い場所での散歩には、反射材が付いたハーネスやリードなどを使用すると安全です。これにより、車や他の歩行者に老犬の存在を知らせることができます。最近では、LEDライトのグッズも便利です。

これらのグッズは老犬の健康と安全を考慮して選ぶことが大切です。また、必要に応じて獣医師や専門家に相談することもおすすめします。

グッズを選ぶ際のポイント

愛犬の体格に合っているか

グッズは、愛犬の体格に合っているものを選びましょう。小さすぎると圧迫感を与え、大きすぎると動きにくくなります。日ごろから愛犬の身体のサイズを測っておきましょう。

使い勝手がいいか

使い勝手がいいかどうかも、重要なポイントです。装着や脱着が簡単なもの、愛犬が快適に過ごせるものを選びましょう。また、安全に使用できるものを選びましょう。

愛犬が嫌がらないか

愛犬が嫌がらないかも、重要なポイントです。初めて使うときは、少しずつ慣らしてあげましょう。

老犬の散歩に便利なグッズは、愛犬の生活をより快適なものにしてくれます。愛犬に合ったグッズを選んで、楽しいお散歩をしましょう。

まとめ

このブログをご覧になっている愛犬家の皆さまは、きっと、老犬と呼ばれる年齢の愛犬と共に暮らしている方なのではないかと思います。愛犬が老犬と呼ばれるようになると、体調面や身体への負担を考えて散歩を控えるという方もいらっしゃることかと思いますが、基本的に、老犬でも定期的な散歩を行なうことがとても重要です。

散歩によって、筋肉の維持や関節の柔軟性を保つことなどの健康面に加えて、認知症などのボケ予防やストレス発散にもつながります。愛犬が健康で長生きをするためにも、散歩はできる限り行うように心がけてください。

愛犬との限りある時間を幸福に過ごしていただくためにも、ぜひ、今回ご紹介いたしました事柄を参考に、散歩や一緒に過ごす時間を大切にしてください。

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