前回は、オーダーメイドで愛犬の服を作るブログでしたが、今回、既製品で服を選ぶ時に注意していただきたい幾つかのポイントについて、ご紹介させていただきたいと思います。
愛犬に合った服を選ぶことは、快適さだけでなく健康や安全性を確保するためにも重要なことになります。そこで今回は、テーマごとに押さえておきたいポイントと、注意点についてお話ししたいと思います。
選ぶポイントとしては、「服のサイズ」「服の素材」「服のデザインと機能性」「服を試着する」の4つがあります。この4つのポイントを押さえていただくと、愛犬が心地よく過ごせる服を見つけやすくなりますので、是非ご参考にしてください。
愛犬の服のサイズの測り方
愛犬の服のサイズの測り方については、以前「愛犬の洋服をハンドメイドしてみよう!」でご紹介したとおり、以下の要領で計測して行きます。
① 背丈の測り方
首の付け根から尾の付け根までを測定します。犬が伏せている状態で測ると正確です。
② 胴回りの測り方
前足の後ろ、胴の一番太い箇所を一周します。
③ 首回りの測り方
首の根元の一番太い箇所を測ります。首輪をしている位置を基準にすると良いでしょう。
測定のポイント
犬を水平に立たせ、メジャーを使って測定します。毛量が多い犬種は軽く毛を押さえて測ると良いです。
サイズ表の見方
サイズ表の見方については、下記の項目に注意をして確認を行ってください。なお、市販の既製品の場合、ラベルにこのような何号表記が記載されておらず、()下記の表記の方が多くありますので注意が必要です。
- サイズ表は犬のボディサイズを基準にしています。服のサイズではありません。
- デザインや素材によって服のサイズは異なるため、商品ごとに確認が必要です。
- サイズ表には、背丈、胴回り、首回り、目安体重が記載されています。
- サイズ選びの際は、胴回りと体重を優先的に確認し、その後に首回りと背丈を確認します。
- サイズ表の誤差が生じる場合があるため、実際の寸法を測定することが重要です。
犬種別でのサイズの選び方
- 犬種によって体型が異なるため、サイズ選びには注意が必要です。
- ポメラニアンやプードルなど、被毛にボリュームがある犬種は毛を押さえて測定しましょう。
- ダックスフントなど胴が長い犬種には、特別なサイズ(Dサイズ)が用意されています。
- 犬種別のサイズ表を参考にし、体重や体型に合ったサイズを選びましょう。
- 同じ犬種でも個体差があるため、実際の寸法を測定することをお勧めします。
測定時に注意すること
愛犬の身体のサイズを測定する際は、下記の項目に注意をして測定してください。
- 犬を四つんばいに立たせた状態で測定しましょう。
- 測定は少なくとも3回ほど行い、平均値を取るとでより正確な結果になります。
- 首輪をしている位置を基準に首回りの測定をしましょう。
- 毛量が多い犬種は、毛を押さえて測定することをお勧めします。
- 測定時に犬が動かないように注意し、リラックスした状態で行いましょう。
商品の返品や交換の際のポリシー
- サイズが合わなかった場合、到着後1週間以内であれば交換・返品が可能です。
- 交換希望の商品が完売している場合は、返品となり商品代金が返却されます。
- カラー変更によるサイズ交換も可能です。
- 返品・交換の際は、商品が未使用であることが条件となります。
- 返品・交換の手続きは、購入した店舗やオンラインストアの指示に従って行います。
以上のような事柄がペットの商品を製造・販売されている各々の会社で「商品の返品や交換」のポリシーとして表示されています。商品の返品や交換を行う際は、こうした規則や法律に従って行うように心がけましょう。
愛犬の服の素材の選び方
犬服の素材選びは、犬の快適さと安全性を確保するために非常に重要になってきます。特に敏感な肌の犬には、天然素材の綿やウールがお勧めです。また、綿は通気性が良く、肌に優しいため、日常着や夏の服に適しています。ただし、吸水性が高く、雨の日には不向きです。
ポリエステルは耐久性があり、速乾性があるため、アウトドアや雨の日の服に適していますが、アレルギーの可能性があるため注意が必要です。反対に、ウールは保温性が高く、冬の服に最適です。吸湿性もあり、通年で使用可能ですが、手洗いが必要な場合があります。犬種や体型、気候に応じて適切な素材を選ぶことが、犬の健康と快適さを保つ鍵です。
そこで今回は、愛犬の服の素材について説明をさせていただきます。こちらの内容も以前お話をさせていただいた内容と類似したものになりますが、少し角度を変えた内容になりますので、是非ご覧ください。
服の素材の種類
1.綿
通気性が良く、肌に優しい。日常着や夏の服に適しているが、吸水性が高く雨の日には不向き。
2.ポリエステル
耐久性があり、速乾性がある。アウトドアや雨の日の服に適しているが、アレルギーの可能性がある。
3.ウール
保温性が高く、冬の服に最適。吸湿性もあり、通年で使用可能だが、手洗いが必要な場合がある。
4.フリース
軽量で保温性が高く、冬の服に適しているが、火に弱い。
5.ナイロン
軽量で耐久性があり、防水性が高い。アウトドアや雨の日に適しているが、通気性が劣る。
季節や状況に応じた服の素材選び
1.夏
通気性と吸湿性に優れた綿や麻が適しています。UV加工や接触冷感の生地もお勧めです。
2.冬
保温性が高いフリースやウールが適しています。シングルコートの犬種の場合には特にお勧めします。
3.雨の日
撥水効果があり軽量なポリエステルやナイロンがレインコートには適しています。
4.春と秋
軽量で通気性のある素材が適しています。スムースニットなどが良い素材でありお勧めします。
季節や状況に応じた素材選びは、愛犬の健康と快適さを保つために重要になってきますので、服選びの際は参考にしてみてください。
犬種別での服の素材選び
1.小型犬
軽量で柔らかい綿やウールが適しています。厚手の衣類は避けるようにしてあげてください。
2.中型犬
耐久性と通気性のあるポリエステルやナイロンが適しています。散歩や運動にも最適な素材です。
3.大型犬
耐久性とフィット感を重視した素材が必要でしょう。強化ステッチと高強度素材を選ぶことをお勧めします。
4.シングルコートの犬種
プードルやマルチーズといったシングルコート犬種は、保温性の高いウールやフリースが適しています。
5.ダブルコートの犬種
柴犬やゴールデンレトリバーなどのダブルコートの犬種は、通気性の良い素材が適しています。
服の素材のメリットとデメリット
素材 | メリット | デメリット |
綿 | 柔らかく通気性が良い | 吸水性が高く乾きにくい |
ポリエステル | 耐久性があり速乾性がある | 通気性が劣る |
ウール | 保温性が高く吸湿性がある | 手洗いが必要 |
フリース | 軽量で保温性が高い | 火に弱い |
ナイロン | 軽量で耐久性がある | 通気性が悪い |
お手入れの方法
- 洗濯表示を確認し、適切な方法で洗濯する。
- 綿やウールは手洗いが推奨される場合がある。
- ポリエステルやナイロンは洗濯機で洗えるが、低温で乾燥させる。
- フリースは速乾性があるため、洗濯後の乾燥が早い。
- 犬用の洗剤を使用し、皮脂汚れをしっかりと落とす。
愛犬の服のデザインと機能性
最近では、たくさんのデザイン性と機能性を兼ね備えた、飼い主さんの好みに応じた洋服が販売されております。
しかし、肝心なことは愛犬を暑さ寒さなどから身体を守り、ケガや病気などから健康を守る役割が重要です。
そこで今回は、愛犬の服のデザインと機能性について少し考えたいと思います。
愛犬の服の機能性について
犬の服には下記のような機能性が求められてきます。以下はその主なものになります。
1.抗菌・防臭
犬の服には抗菌・防臭機能を施したものが販売されています。細菌から身を守り体臭を抑える効果があります。
2.クール加工
最近では、夏の暑さ対策として、クール加工を施した犬の服やみずを含ませて使用する冷却服が人気になっています。
3.虫よけ
生地に防虫加工が施された虫よけ機能がある服は、散歩中の虫刺されを防ぐのに非常に便利です。
4.防水性
撥水性の高い繊維を使用したレインコートは、雨の日の散歩に適しています。
5.皮膚の保護
犬の皮膚をケガなどのトラブルから防ぐためキズに強くじょうぶな素材を使用した服も最近では販売されています。
愛犬の服のデザイントレンド
1.スタイリッシュ
現代の犬服はスタイリッシュで、飼い主の皆さまのファッションセンスを反映して作られています。
2.カラーバリエーション
多様な色の選択肢があり、犬の個性に合わせた選び方が可能になっています。
3.シンプルなデザイン
現在、愛犬の洋服はシンプルなデザインが主流であり、どんな犬種にも似合うように考えられて作られています。
4.アウトドア向け
愛犬と一緒の旅行やキャンプなどのアウトドア活動が盛んになっている時代、犬の服もアウトドアデザインのものが増えてきています。
5.季節ごとのデザイン
季節に応じたデザインがあり、春夏秋冬それぞれに適した服が選べるようになってきています。
個人的な意見になりますが、基本的に愛犬に着せる洋服は機能を重視した動きやすく身体に負担の少ないシンプルなものを選んであげるようにしてください。
試着を行うことの重要性
愛犬の洋服を購入する際には、試着をしていただくことをお勧めいたします。理由については、以下のとおりです。
なぜ「試着が大事」なのか?
1.試着の重要性
犬の洋服の試着は、サイズが合わないことによるストレスを防ぐためにとても重要なことです。試着ができない場合には、当然ながらサイズ選びが難しくなります。
2.サイズの問題
犬の洋服のサイズはメーカーによって異なるため、同じサイズ表記されていてもサイズが違う場合があります。そのため、試着ができない場合、前に買った服と同じサイズのものを選んでもサイズが合わない場合がありまかす。
3.試着の利点
試着をすることで、犬が動きやすいか、締め付けがないか服の細部のチェックができます。
試着できない場合の対策
1.サイズ表の活用
サイズ表を参考にして、正確なサイズの服を選びましょう。
2.着用スナップ
同じ犬種や体重の犬の着用スナップを参考にしましょう。
3.試着の代替案
バーチャル試着やサイズ調整サービスを提供する店舗もありますので、調べておくのも良いかも知れません。
4.返品ポリシー
返品可能な店舗を選ぶことをお勧めします。購入前に確認を行うようにしてください。
5.サイズ調整サービス
販売店の中には、サイズ調整を行ってくれる店舗もあります。こう言った店舗を利用するのも一つの方法です。
まとめ
愛犬の服を選ぶ際は、サイズ、素材、機能性、安全性、デザイン、洗濯のしやすさ、そして犬自身の好みに配慮することがポイントです。これらを考慮すれば、愛犬が快適で健康に過ごせる服を選ぶことができるでしょう。適切な服選びは、愛犬と飼い主さんの生活をより豊かに幸せなものにしてくれるはずです。