最近では、愛犬に手作りのごはんを作っておられる愛犬家の方が増えてきています。
決して市販のペットフードがだめだということではなく、家族の一員として、人と同じように食事を作って一緒に食べることへの喜びなのかも知れません。
愛犬と幸せを共感できるという点においては、重要な役割を担っているのではないでしょうか。
そこで、今回は、手作りごはんのメリットとデメリットについて少しお話したいと思います。
手作りごはんのメリット
犬の食事を手作りにすることで、次のようなメリットがあります。
愛犬の体質や健康状態に合わせて食事を作ることができる
- アレルギーや皮膚炎などの健康状態に合わせて食材が選べ、体質に合った食事を与えることができます。
- 市販のドッグフードでは添加物や保存料が使われていることが多いですが、手作りごはんでは新鮮な食材を使い、無添加で安全な食事を与えることができます。
- 愛犬の年齢や体重、活動量に合わせて、栄養バランスを調整することができます。
愛犬の食欲を高めることができる
- 市販のドッグフードに飽きてしまった愛犬も、手作りごはんであれば喜んで食べてくれる可能性があります。
- 食材の香りと味を楽しめるので、食事の時間をより楽しくすることができます。
- 愛犬と一緒に料理をすることで、コミュニケーションを深めることができます。
安心な食材を選ぶことができる
- 人が食べるものと同じ食材を自分の目で選べるため、安心して食事を与えることができます。
- 季節に応じて旬の食材や新鮮な食材を選ぶことがで、愛犬にとっても食に対する関心が深まるのも利点です。
愛犬の体調の変化に気づくことができる
- 毎日手作りごはんを作っていると、愛犬の便の量や色、毛並みなど、体調の変化に気づきやすくなります。
- 食材の種類や量を調整することで、体調に合わせて食事をケアすることができます。
手作りなら食事から水分を摂取することができる
- 犬の体の60~70%が水で構成されており、老犬になると水を飲む量が減ったり、保水力が落ちたりして脱水状態におちいりやすくなります。しかし、手作りごはんの場合、ごはんに水分が含まれているため食事から水分を摂取することができます。
- ドライフードではほとんど水分をとることができないため、水を飲む量が少ない愛犬の場合、手作りなら食事から水分をとることができ、脱水症状の予防にもつながります。
手作りごはんのデメリット
時間と手間がかかる
- 食材の買い物、下ごしらえ、調理、後片付けなど、手作りごはんには時間と手間がかかります。忙しい人にとっては、毎日続けるのは難しい場合があります。
栄養やカロリーに関する知識が必要
- 犬の習性上、食事の量を自分で制限ができないため、一食で与える食事の量や栄養、カロリーに関する知識が必要になってきます。
- 味覚や食事の栄養バランスが人間とは違うため、ご自身が飼われている愛犬の体格や犬種での食に関する勉強が必要になってきます。
長期の保存が難しい
- 手作りごはんはドッグフード(一般的なドライフード)であれば、保存料を使用しているため1年程度の長期保存ができるますが、手作りごはんの場合、その日中のうち食べきらなければなりません。
- 手ずくのごはんの場合。作り置きをすることができないため、あまった場合は冷凍保存する必要があります。
外出時や旅行時に不便である
- 手作りごはんは持ち運びが難しいため、外出時や旅行時に与えるのが難しい場合があります。
手作りごはんには、愛犬の健康に合わせた食事を提供できる、食への興味を高める、体調の変化に気づきやすいなどのメリットがあります。一方、時間と手間がかかる、栄養バランスが偏る可能性があったり、保存が難しいなどのデメリットもあります。
手作りごはんを始める前に、メリットとデメリットをよく理解し、自分に合った方法で取り入れることが大切です。
このあたりのお話につきましては、次回、詳しくご説明させていただく予定にしておりますので、よろしくお願いいたします。
手作りのドッグフードを作る際の注意点
手作りのドッグフードを作る際には、いくつかの重要な注意点があります。以下に、手作りのドッグフードを作る際に考慮すべきポイントをまとめて見ましたのでご覧ください。
栄養バランス
犬の健康を維持するためには、栄養バランスの取れた食事が必要です。食事にはタンパク質、脂肪、炭水化物、ビタミン、ミネラルなどが含まれている必要があります。栄養学的なバランスを確保するために、獣医師や栄養士のアドバイスを受けることが大切だと考えます。
タンパク質源
犬は動物性タンパク質を摂取する必要があります。肉や魚などの良質なタンパク質源を選択し、犬の体重や活動レベルに合わせて適切な量を与えることが大切です。
脂肪
脂肪は犬にエネルギーを供給し、健康な皮膚や被毛を維持するのに重要です。適切な量の良質な脂肪源(鶏肉、サーモン、オメガ3脂肪酸など)を与えることが大切です。
炭水化物
炭水化物は犬にエネルギーを提供し、消化器官の健康を促進します。穀物(オートミール、玄米)、野菜(サツマイモ、かぼちゃ)などの炭水化物源を適切にバランスよく与えることが大切です。
食材の安全性
食材の安全性には特に注意を払う必要があります。生の肉や魚は安全に扱い、衛生的な条件で保存してください。また、犬が食べられる食材の中には、彼らにとって有害なものもあります。例えば、玉ねぎやチョコレートなど、これらの食材を避けることがとても大切です。
危険な食べ物につきましては、別のブログにてお話ししたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
骨とその取り扱い
生の骨はたとえ砕いて与えたとしても消化器官に損傷を与える可能性があるため、非常に危険です。加熱して細かく砕き尖った部分がないものを与えるか、市販の骨粉末を使用するなど、安全な方法で与えるようにしてください。
調理方法、その他
食材は必ず加熱してから与えてください。生肉や生魚には寄生虫や細菌が含まれており非常に危険です。
また、手作りドッグフードは保存料を使わないため、日持ちがしないので、できるだけ長期間常温保管をしないように注意してください。
なお、手作りごはんを開始した後は、愛犬の体調や便の様子をよく観察してください。もし、おかしな変化にお気づきの場合、獣医師や栄養士に相談し、適切な食事プランのアドバイスを受けていただくことをお勧めします。
犬の体重や活動レベルに基づいて、適切な食事量を計算して与えるようにしてください。過剰な食事は肥満や健康問題を引き起こす可能性がありますのでご注意ください。
これらの注意点を考慮しながら、手作りのドッグフードを作ることで、犬の健康と幸福を守ることができます。