暑い夏がやってきました。来てほしくなかったのに...
老犬を飼っておられる飼い主の皆さま、夏を乗り越えるための対策は、万全でしょうか?
犬も人間と同様、年老いていくと心臓や胃腸が弱くなり、筋肉も衰えてしまうために暑さに弱くなり、場合によっては、体調を崩してしまうこともあります。
この暑い夏を乗り切るため、暑さ対策をしっかりとしたいものですね。
そこで、今回は「暑い夏を乗り越えるための老犬の夏対策!」というテーマで少しお話をさせていただきたいと思います。
暑い夏を乗り越えるための老犬の夏対策
老犬の夏の暑さ対策にはいくつかのポイントがあります。老犬は若い犬と比べて暑さに対して非常に弱くなっていることもありますので、十分な配慮が必要となってきます。以下は、重要なポイントに絞った対策になります。
1.水を十分に与える
老犬は夏の暑い日には特に水分をたくさん摂る必要があります。水は常時常に用意し、飲めるようにしておきましょう。水が常に新鮮で清潔であることも重要です。
給水場所は一か所だけではなく複数個所で飲めるように設置してあげてください。老犬は、動きが鈍く、暑い夏にはあまり動かなくなっているので、寝ている場所からでもすぐに飲めるように配慮してあげてください。
面倒ですが水は毎日、複数回取り換えるようにしてください。夏場は水が温くなり腐ってしまう可能性も考えられます。こまめに取り換えるようにしましょう。
2.涼しい場所の用意
老犬は暑さに弱いため、涼しい場所で休めるスペースを用意してあげましょう。1か所だけではなく、数か所用意してあげることをお勧めします。
直射日光は避けていただき、なるべく窓から離れたエアコンの効いた部屋や、風通しの良い場所などにしてあげてください。また、窓のそばであれば、カーテンを閉めたり、窓に紫外線除けのフィルムを張るのも良い方法です。
なお、エアコンのかぜが直接あたらない場所を選ぶようにしてあげてください。エアコンの直下は避け、なるべくエアコンから離れた場所にしてあげてください。
エアコンだけではなく、扇風機やサーキュレーターなどを併用し、部屋の空気を循環させるて涼しさを保つのも一つの方法でしょう。
3.散歩の時間の調整
夏の暑い時間帯には散歩を避け、朝早くや夕方の涼しい時間帯に散歩をするようにしましょう。
毎日定まった時間に散歩をさせる必要はありません。天気の様子を見ながら日の陰ったタイミングで行くことも一つの方法です。老犬の気分転換にもなりますので、少しの時間でも構いません、散歩は欠かさずに行うようにしましょう。
夏場の散歩は、通常より時間を短くし、公園や樹木の多い木陰を選んで散歩を行ってください。ただし、草むらにはマダニなどの危険な虫が潜んでいますので、十分注意してください。
舗装された道路や日差しの強い場所では、老犬の足がやけどをする可能性があるので注意が必要です。特にマンホールなどの金属の上は歩かないように注意しましょう。
4.体を冷やす
冷却ベッドや氷の詰まったペット用のクーラーなどを使って老犬の体を冷やすこともお勧めします。ただし、冷やしすぎには注意が必要です。
大きめのタオルを診ずに浸して、直接体を冷やす方法もあります。しかし、老犬は体温調節がうまくではないケースもありますので、注意して行うようにしてください。
氷や犬用のアイスなどを与えて、体内から冷却してあげても良いでしょう。口当たりも良く、水分補給にもなりますので、散歩から帰った後などに試してみてはいかがでしょうか。
5.日陰作り
庭やベランダなどの外の場所には、老犬が日陰に入れるスペースを確保してあげることも忘れないでください。日光が直接当たらない場所に、手ごろなサイズのタープなどで日陰を設けることが大切です。時間によって日光の角度が変わってきますので、こまめに日陰調節してあげてください。
6.トリミング
長毛の犬種の場合、夏には適切なトリミングを行って毛を短くすることをお勧めします。短毛にすることで、毛の間に熱が溜まらなくなります。特に老犬の場合、成犬とは違い体温調節がしにくくなっていますので、熱中症の予防対策として効果があります。
7.体温異常に注意する
上記で説明したとおり、老犬は体温調節が苦手なため、熱中症になりやすいです。体温が高くなったり、息切れや不安定な歩行、吐き気などの症状が見られた場合はすぐに獣医さんに連絡しましょう。
老犬の夏の対策は、日常的なケアと配慮が必要です。十分な水分摂取と涼しい環境の提供、適切な体温調節がポイントです。
老犬のための暑さ対策グッズ
1.老犬が特に必要な夏対策グッズ
冷却マット
用途
老犬が涼しく過ごすための必需品です。
特徴
ジェルタイプや水で冷やすタイプなどがあり、床に敷くだけで犬の体を冷やします。
ペット用クールベッド
用途
室内で涼しく休むための場所に使えます。
特徴
通気性の良い素材や冷却ジェルが使われているものがお勧めです。
ペット用冷却ジェルパッド
用途
クレートやキャリーバッグに入れて使用します。
特徴
ジェルパッドを冷蔵庫で冷やしてから使うことで、持ち運び時にも涼しさを提供してくれます。
遮光シェード
用途
庭や外出先で日陰を作ってくれます。
特徴
携帯可能で簡単に設置できるものが多く、日差しを遮るための効果的な手段です。
これらのグッズは、老犬の体温を管理し、暑さによるストレスや健康リスクを減らすのに役立ちます。老犬の健康状態や性格に合わせて、適切なグッズを選んで使用することが大切です。また、これらのグッズと合わせて、適切な水分補給や涼しい環境の提供も忘れずに行いましょう。
2.散歩の時に必要な暑さ対策グッズ
暑い夏に老犬と散歩する際の暑さ対策には、いくつかのポイントがあります。以下の対策とグッズを使って、老犬が快適に過ごせるようにしましょう。
冷却ベスト
用途
散歩や外出時の体温管理ができます。
特徴
水で濡らして使うタイプが多く、蒸発による冷却効果で体温を下げます。
冷却ネックバンド
用途
散歩時や日中のクールダウンに最適です。
特徴
冷却ジェルが入っており、首に巻くことで効果的に体を冷やします。
冷却スプレー
用途
即効性のある体温管理に便利です。
特徴
体に直接スプレーすることで、即座に体を冷やすことができます。
ポータブルファン
用途
室内や車内での時間を涼しくしてくれます。
特徴
充電式やバッテリー式の小型ファンで、犬の周りの空気を循環させます。
ポータブルウォーターボトル
用途
散歩中の水分補給に使用します。
特徴
コンパクトで持ち運びに便利、散歩の途中にでも簡単に水を飲ませることができます。
ペットシューズ
用途
熱い地面から足を保護するのに便利です。
特徴
散歩の時に足をやけどから守るために履かせると安全です。
散歩中の注意点
- 頻繁に休憩を取る:犬の様子を観察し、息切れや疲れが見えたら休憩を取ります。
- 水をこまめに与える:散歩中にもこまめに水を飲ませて、水分補給を行います。
- 熱中症の兆候に注意:過度な息切れ、よだれ、ぐったりしているなどの兆候が見えた場合は、すぐに涼しい場所に連れて行き、必要ならば獣医に相談します。
これらの対策を取り入れて、老犬が安全で快適に散歩を楽しめるようにしましょう。