愛犬に食べさせてあげたい秋の食材

秋は「味覚の秋」と言うほどに美味しい食材が豊富に揃う季節です。私たち人間だけでなく、愛犬にもこの季節の恵みを楽しんでもらいたいものですよね!秋に採れる果物や野菜、そして魚には、犬の健康を守るために必要とされる栄養素がたくさん含まれている食材がたくさんあります。しかし、与える際には人間には問題のない食材であっても犬にとっては危険な食材もたくさん存在します。以前のブログ「犬に食べさせてはいけない食べ物は何ですか?」でも取り上げたように注意が必要な食材もあり、また、どれぐらいの量を与えれば良いのかなど、いくつかの注意点を守ることが重要になってきます。このブログでは、犬に食べさせたい秋の食材とその健康効果、与える際の注意点について詳しくお話をしたいと思います。

目次

愛犬も食べられる秋の味覚10選

秋は美味しい食材が豊富な季節で、愛犬と一緒に楽しむことができる食材もたくさんあります。以下に、愛犬も食べられる秋の味覚10選を詳しく紹介します。

① さつまいも

栄養素効果与え方
カリウム、カルシウム、ビタミンE、葉酸、ビタミンC消化を助け、腸内環境を整える効果があります。また、免疫力の向上や皮膚の健康をサポートします。皮を取り除き、ゆでたり蒸したりして柔らかくしてから与える。生で与えるのは避ける。

② かぼちゃ

栄養素効果与え方
ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、β-カロテン、カルシウム、鉄分、カリウム抗酸化作用があり、免疫力を高める効果があります。食物繊維が豊富で、便秘の予防にも役立ちます。加熱して柔らかくし、小さくカットして与える。高カロリーなので、肥満気味の犬には注意が必要。

③ 柿

栄養素効果与え方
ビタミンC、β-カロテン、食物繊維、ポリフェノール(タンニン)抗酸化作用があり、免疫力を高める効果があります。食物繊維が豊富で、消化を助けます。皮と種を取り除き、小さくカットして与える。未熟な青い柿や渋柿は避ける。

④ 梨

栄養素効果与え方
水分、ビタミンC、食物繊維水分補給に適しており、消化を助ける効果があります。適度な甘さがあり、犬も好みやすいです。小さくカットして与える。食べ過ぎると体を冷やす可能性があるため、適量を守る。

⑤ りんご

栄養素効果与え方
ビタミンC、食物繊維、ポリフェノール抗酸化作用があり、消化を助け、腸内環境を整える効果があります。皮と種を取り除き、小さくカットして与える。

⑥ 栗

栄養素効果与え方
ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンC、ビタミンE、亜鉛抗酸化作用があり、免疫力を高める効果があります。デンプンがビタミンCを守るため、加熱しても栄養価が高いです。加熱して柔らかくし、小さくカットして与える。丸呑みすると窒息の恐れがあるため、注意が必要。

⓻ 大根

栄養素効果与え方
ビタミンC、カリウム、食物繊維消化を助け、腸内環境を整える効果があります。葉の部分も栄養価が高いです。根の部分はすりおろして与える。葉の部分は加熱して与える。

⑧ レンコン

栄養素効果与え方
ビタミンC、カリウム、食物繊維消化を助け、腸内環境を整える効果があります。アレルギーの心配があるため、少量ずつ与えることが推奨されます。すりおろしたり、小さく刻んで与える。

⑨ しいたけ

栄養素効果与え方
ビタミンB群、食物繊維、β-グルカン免疫力を高める効果があり、抗腫瘍効果も期待されます。加熱して柔らかくし、小さくカットして与える。全てのきのこが安全ではないため、与える前に確認が必要。

⑩ 秋刀魚

栄養素効果与え方
DHA、EPA抗酸化作用があり、免疫力を高める効果があります。脂肪分が多く、旨味が強いです。塩を振らず、必ず加熱し小骨をしっかりと取り除いて与える。

これらの食材を適切に調理し、適量を守って与えることで、愛犬も秋の味覚を安全に楽しむことができます。

愛犬に与えてはいけない秋の食べ物

愛犬に危険な秋の食材

1.ぶどう

ぶどうやレーズンは犬にとって非常に有害で、腎不全を引き起こす可能性があります。摂取後、嘔吐や食欲不振、排泄異常などの症状が現れ、最悪の場合、命に関わることもあります。どの程度の量で中毒を起こすかは個体差が大きいため、少量でも与えないようにしましょう。

2.イチジク

イチジクにはソラレンとフィシンという成分が含まれており、これらが犬に中毒症状を引き起こします。食欲不振や下痢、嘔吐などの症状が現れるだけでなく、イチジクの葉や茎に含まれる乳汁に触れると皮膚に炎症を起こすこともあります。生のイチジクだけでなく、ドライフルーツやジャムも同様に危険です。

3. 銀杏(ぎんなん)

銀杏にはメチルピリドキシンという物質が含まれており、これがビタミンB6の働きを阻害します。その結果、ビタミンB6欠乏症を引き起こし、神経の伝達が過剰になり、てんかん発作や痙攣を引き起こす危険性があります。

その他の注意すべき秋の食材

1. 柿

柿自体は犬にとって有害ではありませんが、種や皮を取り除かずに与えると消化不良や腸閉塞の原因となることがあります。また、渋柿にはアルカロイドが多く含まれており、これが犬にとって有害です。

2.りんごの種と芯

りんごの種にはシアン化合物が含まれており、中毒症状を引き起こす可能性があります。芯も消化不良の原因となるため、種と芯を取り除いてから与えるようにしましょう。

3.きのこ類(野生のもの)

市販されている食用きのこは安全ですが、野生のきのこには毒性のあるものが多く含まれている可能性があります。素人目では毒きのこと食用きのこの区別が難しいため、野生のきのこは絶対に与えないようにしましょう。

秋の食材は栄養価が高く、犬の健康に良いものも多いですが、与える際には注意が必要です。特に、ぶどう、イチジク、銀杏などは犬にとって非常に有害であり、絶対に与えないようにしましょう。また、柿やりんごの種と芯、野生のきのこなども注意が必要です。愛犬の健康を守るために、これらの食材には十分気をつけてください。

犬に与える秋の食材の適切な量は、犬の体重や食材の種類によって異なります。以下に、代表的な秋の食材とその適切な量を体重別にまとめました。

秋の食材の適切な量

① さつまいも

小型犬(2〜5kg)中型犬(6〜15kg)大型犬 (20〜50kg)注意点
15g30g50g高カロリーなので、与えすぎに注意。必ず加熱して与えましょう。

② かぼちゃ

小型犬 (2〜5kg)中型犬 (6〜15kg)大型犬(20〜50kg)注意点
20g40g60g必ず加熱して与え、種は取り除きましょう。

③ 秋鮭

小型犬 (2〜5kg)中型犬 (6〜15kg)大型犬(20〜50kg)注意点
10g20g30g必ず加熱し、小骨を取り除いて与えましょう。脂肪分が多い部分は避けてください。

④ きのこ類(しいたけ、まいたけ、えのき)

小型犬(2〜5kg)中型犬(6〜15kg)大型犬(20〜50kg)注意点
5g10g15g加熱して与え、消化しやすいように細かく刻むかすりつぶして与えましょう。

⑤ 柿

小型犬(2〜5kg)中型犬(6〜15kg)大型犬(20〜50kg)注意点
15g30g50g種と皮を取り除き、小さく刻んで与えましょう。青いものや硬いものは避けてください。

⑥ りんご

小型犬(2〜5kg)中型犬(6〜15kg)大型犬(20〜50kg)注意点
34g〜67g77g〜153g189g〜376g種と芯を取り除き、皮ごと小さく刻んで与えましょう。

⓻ 栗

小型犬(2〜5kg)中型犬(6〜15kg)大型犬(20〜50kg)注意点
10g20g30g炭水化物が豊富なので、与えすぎに注意。必ず加熱して与えましょう。

⑧ 大根

小型犬(2〜5kg)中型犬(6〜15kg)大型犬(20〜50kg)注意点
10g20g30g消化しやすいように細かく刻んで与えましょう。

⑨ レンコン

小型犬(2〜5kg)中型犬(6〜15kg)大型犬(20〜50kg)注意点
10g20g30g加熱してから与え、細かく刻むかすりつぶして与えましょう。

⑩ 秋刀魚

小型犬(2〜5kg)中型犬(6〜15kg)大型犬(20〜50kg)注意点
10g20g30g必ず加熱し、小骨を取り除いて与えましょう。人間用に調理されたものは避けてください。

これらの量を目安に、愛犬の体重や健康状態に応じて調整しながら与えることが重要です。また、新しい食材を与える際は、少量から始めてアレルギー反応がないか確認することをおすすめします。

まとめ

秋は美味しい食材が豊富に揃う季節で、愛犬にもこの季節の恵みを楽しんでもらいたいものです。秋の食材には、犬の健康を補う栄養素がたくさん含まれています。例えば、さつまいもは食物繊維が豊富で、腸内環境を整える効果が期待できます。また、かぼちゃはビタミンAが豊富で、目の健康や免疫力を高める働きがあります。りんごはビタミンCや食物繊維を含み、消化を助ける効果があります。これらの食材を与える際には、適量を守り、加熱調理を行い、種や皮を取り除くなどの注意が必要です。愛犬の健康を考えながら、秋の味覚を楽しんでください。

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